次の日の日曜日。
昼過ぎになって勇太からようやくLINEが来た。
【ごめん、マジで飲み過ぎた。二日酔いやばい】
【大丈夫?連絡無かったから心配してた】
【ノリで朝までカラオケ行くってなって。でも充電切れててさ。ごめん。】
【そっか、今日バイト休みって言ってたしゆっくり寝なよ】
【そうする】
やっぱり朝までオールだったんだ。久しぶりの同窓会なら仕方ないか。
勇太から連絡が来たことで私は安心していた。
その夜のことだった。
ふとスマホを見ると画面に通知の表示が出ている。親友の美緒からのLINEだ。
美緒は勇太と高校も同じで、私達ふたりにとって大事な友達。
【ねえ、これ見て】
美緒から送られた画像はインスタのストーリーをスクショしたものだった。
裸でベットの上に寝ている男性。
くちゃくちゃになったシーツを腰まで被っている後ろ姿だった。
その横に小さな文字で“ずっと好きだったから”と書かれている。
【なにこれ】
【よく見た?この男の人の首のところ。ネックレス。】
【え?】
私は写真をズームして男性の首元を見た。
「うそでしょ…」
思わず声が出る私。
それは私が勇太の誕生日にプレゼントしたネックレスだった。
特徴的なチェーンのデザインが気に入って、勇太はそれを気に入って日ごろからよく付けていた。
混乱しながら文字を打つ。
【…勇太?これ】
【そうっぽくない?私の高校の時の同級生がストーリーにあげてた】
【本人のアカウントは鍵付きなんだけど、やばいと思って葉月に報告した】
震える手で美緒に送る。
【だれ?名前】
【あかねって子。勇太は小学校から同じはず】
【待って。こないだ会った。無理なんだけど】
私は目の前が真っ白になった。
↓つづく
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