【浮気発覚!?】SNS匂わせがエスカレートする女⑪【彼氏の幼馴染】

浮気
スポンサーリンク

約束当日、カフェにつくとあかねはあの窓際の席に座っていた。

「勇太!こっち!」

俺はあかねが座る窓際の席に向かう。

葉月と初めて来たあの日に座った場所だ。

「勇太、連絡なかなか返してくれないね」

「ごめん、ちょっと忙しくって」

「なに頼む?」

あかねがメニューを渡してきたが、そのまま立てかけて元の位置に戻す。

「カフェオレでいいよ」

「分かった」

あかねは手を挙げて店員を呼び、注文を済ました。

「同窓会楽しかったよね」

「そうだね」

「懐かしかった。みんな変わってなかったし」

「だね。・・・・あのさ…」

俺の言葉をさえぎるようにあかねが言う

「勇太、あの日の夜の事ホントに覚えてない?」

「…うん」

「そっか。かなりやばかったよ」

「…」

「いきなりでホントびっくりしたよ」

「…ごめん」

「急にだったからね」

あかねは俺の戸惑う様子を面白がって話続ける。

「いつもさ、あんなに激しくしてんの?」

「…ごめんホントに覚えてなくて」

「え、覚えてなくてあれはやばいよ、てか彼女とはレスなの?」

長い髪をかきあげて、意地悪そうに笑いながら言った。

「欲求不満って感じ?それとも相性最悪とか?」

「…」

「あ、聞いちゃ悪かった?ごめんね」

俺はこれ以上話させたくなくて、強い口調であかねの目を見て言った。

「あの日の事、本当に申し訳なく思ってる」

「…うん?」

「でさ、、、あかね」

「…何?」

「葉月がさ、インスタのストーリー…」

俺はあかねが乗せた写真のことを問い詰めようとしたが、

自分のしでかした事を棚に上げてあかねを責めることが出来なかった。

とにかく、ごめん、もうあかねとは会えない」

「どうして?」

「俺、葉月に申し訳なくて」

「あの彼女?」

「だから、もうあの日の事は忘れて欲しい」

「…やっぱあの子のほうが大事なんだ?」

「うん、ごめん」

「そっか」

「ごめん。あかねには本当に悪い事したと思ってる

…けど、俺はあかねの気持ちには応えられない」

あかねは俺の目をじっと見て、それ以上何も言わなかった。

そして、注文した飲み物を待つことなくそのまま席を立って出て行った。

↓つづく

コメント

タイトルとURLをコピーしました