【浮気発覚!?】SNS匂わせがエスカレートする女⑨【彼氏の幼馴染】

浮気
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いつもの待ち合わせのベンチに向かう。

こんなにも重い足取りであの場所に向かう事になるなんて。

勇太は先にベンチに座り、下を向いてただ待っていた。

「待った?」

「ううん、今来たとこだから」

「そっか」

私もベンチに腰掛けた。

「葉月、ごめん、本当に」

「・・・・」

「何から話せばいいかわからないけど、とにかく会って謝りたかった」

あの日何があったの?」

「同窓会で、飲み過ぎたんだ。そこにあかねも居て、ぐったりした俺を介抱してくれてた」

「そうなんだ」

「で、店を追い出された時にあかねとふたりきりになって。家近いから休んでいく?って」

「それで?」

「気付いたら、裸でベットに居た」

「ホントに何も記憶ないの?」

「うん…朝起きて焦ってあかねの家をでて。そのまま帰った」

「カラオケに行ったって嘘ついたのはどうして?」

「本当の事言えば葉月が傷つくと思って」

私はふーっとため息をついた。

男女が裸でベットに居たのに何も覚えていない、ってありえるの?

「とにかく、ごめん。悲しませるような事をして」

勇太は私の目を見て言った。

「少し考えさせて。今は私も混乱してるから」

「わかった」

「あと。あかねって子とはもう連絡とらないで欲しい」

「…うん、、わかった」

しばらく沈黙が続いたがそれをかき消すように勇太が言う

「俺は葉月とはずっと一緒に居たいから。それだけは信じて」

日が暮れた空は、オレンジから徐々に紫に染まりながらふたりを包み込んでいった。


勇太はそのままバイトに向かい、私はひとり家路に着いた。

2年付き合ってきて、まさかこんなことが起こるなんて夢にも思っていなかった。

勇太が言った“ずっと一緒に居たい”という言葉が、頭の中で何度もめぐる。

…本当に?信じていいの?

美緒からLINEが来た。

【勇太、なんて言ってた?】

【本当に覚えてないって】

【まじか。ありえるの?あんな写真とられてるのに】

【それ思った】

【許した?】

【考えたいって言った】

【そっか。それがいいわ】

【あかねって子のインスタ。鍵かかってるよね】

【うん。私は見れる】

【なんかまた変なのあったら報告して】

【了解。すぐ報告する】

美緒には、あかねのインスタを監視をしてもらう事にした。

勇太が本当に何も覚えていなかったとしても。

この女はまた何か動くに違いない。

↓つづく

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